2008年 ふたご座流星群
ふたご座流星群
今年もやってまいりました「ふたご座流星群」。2008年のふたご座流星群の極大は12月14日午前8時頃とされているので、13日の夜から14日の朝にかけてが一応見頃で、土曜から日曜と曜日もいい。ところが残念なことに今年は『満月』。満月は太陽の真反対の位置、つまり半年前の太陽の位置と同じということで、黄道十二星座なんかを思い出して欲しいのですが、6月中旬の星座といえば『ふたご座』…。よりによって『満月が流星群の輻射点であるふたご座の真横にある』のです。
ちょっとというか、かなりと言うか、流星群を観察するには条件厳しいですね。
観察を考えている人の為に光害地図。
横浜の空でさえ、今日のほぼ満月の近くのカペラ、ベテルギウス、リゲルが見えてたので、ちょっとばかり家の近所より暗いところに行ってみようかなと思うも、こっちでは土地勘がないので情報収集。神奈川では秦野峠*1 (車入れない*2)とか、真鶴とかとのことだけれども、2chの天体・気象板で探したのが拙い、本格的過ぎてw 知らない道、夜道、山道になってしまうので厳しいです。そうでなくても土曜日の日程的に明るいうちに現地へ行ける訳ではなく、邪魔になるといけないので本格的な所は駄目ですね。ただ気軽に行けそうなのは富士山五合目駐車場なのかな。*3
思い返せば、「数年に一度の絶好の条件
」というAstroArtsの記事*4 に唆されて見に行った2004年の「ふたご座流星群」は格別でした。冬の雪景色の北海道で、少し山の方へ出かけてちらちらと星降る夜空を眺めて。寒かったので早々に退散しましたけれども。
で、話を戻して、明日の天気予報を調べてみると全国的に曇り。これは駄目そうだなぁ。
まぁ今年はいろいろ厳しいとして流星群は諦めようとは思うのですが、折角の満月ぐらいはみなさん観られたらどうでしょう。
しかも、この満月。ただの満月ではないんですよ。
近地点の月、地球に近い満月
13日本年最近の近地点でおまけにほぼ真上に来る。27日が本年最遠の遠地点。
日 曜 月齢 天文現象 13 土 15.4 01時37分:○満月
03時37分:月が最北(赤緯+27゚01.4')
07時:月の距離が最近(0.928、35万6567km、視直径33'30")本年最近14 日 16.4 08時:ふたご座流星群が極大(出現期間12月5日〜12月20日) - - - 27 土 29.4 03時:月の距離が最遠(1.058、40万6607km、視直径29'24")本年最遠
21時22分:●新月
遠地点に比べて、明るいし、大きいし。
月は明日、12月12日に1年の内、もっとも地球に接近する近地点(perigee)を通過し、地球との距離がもっとも遠ざかる遠地点(apogee)に比べて明るさでは30%、みかけの大きさでは14%も増大することとなる。
地球の半径を考慮に入れると、真夜中が一番大きく見えることになるとのこと。
では、明日の晩のうち、何時ごろにもっとも大きな満月をみることができるのだろうか。
天文年鑑2008をひもとくと、「12月の空」に以下のように記載されている。13日(土) 7時 月が最近(0.928, 35万6567km, 33'33")だが、東京で最大の月が見えるのは朝方ではない。天文年鑑に記載されている最近距離は地球の中心からの距離だが、我々は地球の表面から月を眺めている。そして、地球の半径は地球-月間の距離と比較して無視できない程度に大きいため、地球の自転にともなって観測点から月までの距離も大きく変化する。
直感的には月を真上に仰ぐ真夜中が一番大きく見えることになりそうだが、計算結果もその通りになった。東京で最大になる時刻: 12日(金) 23:30 ごろ / 視直径: 34'06"
その距離35万6567km。遠地点と比べるとおよそ5万kmだけ、地球にちょっと近い月。
来る13日の満月は午前1時台、月が最も地球に近づく(近地点通過)のは午前7前後、で時間的に非常に近接しています。そのため、満月の見かけの大きさ(視直径)が33′30″にもなります。近地点通過時には、地球と月の距離は35万6567kmになります。地球-月の平均距離38万4401kmと比べると約8%も近づいていることになります。
ちょっと今宵の満月でも観ませんか? ヒーホー!*5
追記
10分程空眺めてたら流星1個だけ観れた。ただ、森の中のこちらの気配を窺う小動物の落ち葉を踏む足音がえらい気になりましたが。13日の夜はふたご座流星群を期待しつつ双眼鏡で月でも観るかな。