サマーウォーズ

最高!

映画館を三館回って駄目で、四館目のレイトショーでなんとか観れました。
114分の中にあれだけの人数*1 をきちんと描写して使い捲くるのは圧巻です。
誰かが一緒に行こうと言ったらまた観に行くと思います。
以下しっちゃかめっちゃかな文章の雑記ですが、自重しないので以下ネタバレ注意です。


















えっとですね、封切りで観て来ましたが、サマーウォーズ良かったです。気は早いですが今年の最高傑作に指定しておきます。
サマーウォーズを簡単に表現すると、「サイバー」で「ハッカー」モノで、「家族」の映画です。心地良い尺の使い方、王道な展開、田舎とサイバーの組み合わせ、なんかどれも自分には堪らない。
「サイバー」や「ハッカー」モノと言えば、「マトリックス」や「ウォー・ゲーム」などを自分は思い浮かべますが、これはなんでしょうなんだか全然毛色が違いますw なんだろうこのファンシーでポップな戦争は!
OZの世界の鍵で 2056桁の暗号 と言うのが出てくるのですが、ビットかと思いきや、これ数列なんですね。ビット換算すると 6830 bit といった所でしょうか。先ず、こんな暗号そう簡単に解けません。それを解いてしまう健二、恐るべし。というか、これで数学オリンピック日本代表選に敗れるってどういう世界!?


そして、「OZ」でのサイバーな展開もあるサマーウォーズなんだけれど、話の根底にあるのは「家族」なんです。
日本的な夏の風景と家族、そこに割り込んでくる波乱。その危機への認識が人によって温度差があって、それが次第に家族、というか一族が団結して戦国時代さながらに立ち上がるのですが、その描写がいい。

映画の序盤から、涙腺に来てました。なんだかいろいろ自分の家族と重なるんですよね。うちにも御年90歳になる曾祖母がいて、8月の生まれで、麻雀に花札なんでもござれで、いつか来るその日を想いなんだか身につまされました。((曾祖母が居てみんなが集まったりすること、曾祖父のこと、いつも背中を押してくれた大叔父のこと、甲子園球児の従兄弟のこと、連絡が取れない親戚のこと、先祖のこと、家のこと、自分のこと。書きたいことはいっぱいあるけれど、なんだか全然言葉にできないや。))

それも、栄おばぁちゃんがダイヤル式黒電話を引っ張り出して来て電話を掛け捲るシーンから既になんだかうちの曾祖母と姿が重なってしまって泣いてました。あの交流網って凄いんだよね。うちの曾祖母の女学校時代の友達から最近のから親戚や曾祖父の仕事の付き合い先まで全てあの電話で繋がっているという。

もうそりゃエンドロールなんて見ている余裕なんてなく、横のカット集の方に目が奪われてしまいますよ。


自分としての見所は、

  • カタルシスによる侘助との和解
  • 佳主馬の屈服と再起
  • 夏樹先輩の魅せ場
  • 鼻血出しながらの超高速暗算

ですかね。


家族の有難さ、人と人の結び付きの持つ力の強さ。
それを再実感させられる映画でした。


他、雑感。

  • 健二すげー!
  • 夏希先輩もすげー!
  • 無線!ミリ波!100G回線!?
  • TFLOPS!
  • やっぱり反応速度はブラウン管だよね!*2
  • 夏希先輩のはずかしめっぷりがいい!
  • 佳主馬かわいい
  • キングカズマかっこいい
  • 後で佳主馬のヘッドフォンを見直しておこうw
  • 「ラブマシーン」( ゚д゚)ポカーン
  • 伏線からお約束分かってても泣いてしまう
  • OZのシステムメンテナンスのバイトはラブマシーンのアクセスログを見るための伏線
  • 腹が減っては戦は出来ないと言うし
  • 「腹を空かせてはいけない」「独りでいてはいけない」
  • 「覚悟はあるかい」


「まだ負けてない!」

*1:健二に佐久間、夏希先輩と陣内一族26人と1匹

*2:うちのテレビも親父の好みでS社の国内自社工場最後のフラットブラウン管テレビだよ!