2011年 好条件の皆既月食


10日夜、深夜から未明にかけて皆既月食が観察できます。
6月15日の明け方の皆既月食は、地平線すれすれという条件でしたが *1 、今回は高度が70度を超える位置での皆既月食で、日本全国で観察し易い皆既月食となっています。



2011年は2回皆既月食が起こるが、12月10日の月食は日本全国で月食の全過程が見られるという、10年ぶりの好条件。21時45分に欠け始め、23時6分から23時58分に皆既となり、翌1時18分に終了する。おうし座の角の間に位置する赤銅色の月と冬の星座の競演は、珍しい景色となるだろう。

日 曜 月齢 天文現象
10 土 14.9 22時36分:月が最北(赤緯+22゚33.3')
23時36分:○満月(全国で皆既月食の全経過が見られる)

月食の進行 時刻(国立天文台
半影食の始まり 10日 20時31.8分
部分食の始まり 10日 21時45.4分
皆既食の始まり 10日 23時05.7分
皆既食の最大 10日 23時31.8分
皆既食の終わり 10日 23時58.0分
部分食の終わり 11日 01時18.3分
半影食の終わり 11日 02時31.7分


もうひとつ。12月15日に極大を迎えるふたご座流星群ですが、10日に皆既月食、つまり満月だったということは、欠け始めているもののまだ明るい月が近くにあるということで、観察は気楽にしましょうかといったところですかね。